2019年12月にスタートしましたGIGAスクール構想
GIGAスクール構想が導入されて以来、日本の学校は大きな変化を迎えました。
全ての小・中学校で、生徒一人ひとりにパソコンやタブレットが配布され、
インターネットを使って学習する環境が整いました。
この新しい教育環境を支えるために、多くの先生方が日々頑張られています。
先生方は、新しい授業方法を学び、『子どもたちに最良の学習体験』を提供しようとしています。
例えば、オンライン授業の準備や進行、デジタル教材の活用、そして子どもたち一人ひとりに合わせた指導方法の工夫など、様々な面でその努力が見られます。
先日、私はこの遠隔授業に取り組んでいる小学校でお手伝いをさせていただきました。
複式学級の授業を行っている小規模校同士の遠隔授業で、初めの頃は、以下のような問題点がありました。
- 授業を行いたい場所ではネット接続ができず、接続可能な教室への移動が必要だった
- ハウリングにより、スムーズに授業が進められないことがあった
- 生徒同士の交流がうまく取れないことがあった
- 教師用タブレットの小さな画面では授業用のツールを利用するには見づらかった
遠隔授業、オンライン会議の経験がある方には「あるある」のことだと思います。
もちろん、私も同様の経験があります。
では、ここで❝解決策❞をご説明いたします。
- ネット環境について
接続環境(LANケーブル、HUB[ハブ])を確認したところ、原因がハブの不具合だと判明し、取り換えました。 - ハウリングの対策
ハウリングの原因として最も多いのは、同室内でマイクがオンになっていることです。このことを児童にも説明し、ミュートにするようにしました。 - 交流の促進
生徒同士の交流が取れない点については、スピーカーマイクを利用し複数人の声を伝えやすくし、また、ヘッドセットを利用すると会話が聞き取りやすくなりました。 - モニターとタブレットの接続
モニターとタブレットの接続方法を「複製」から「拡張」に変更しました。
問題点を解消することができ、遠隔授業を繰り返し行うことで操作にも慣れ、スムーズに授業がおこなえるようになりました。
その様子が写真のとおりです。
~ 遠隔授業に便利な機材とツール紹介 ~
オンライン授業で基本的に必要となるもの |
|
1.端末機器(パソコン、タブレット、スマートフォン) | |
2.インターネット環境やWi-Fi環境 | |
3.Web会議システム(Zoom、Teams、Webexなど) |
基本的な機器にプラスしておくと便利なもの | |
1.モニター | |
2.イヤホンマイク・ヘッドセット | |
3.Webカメラとマイク |
「経験から、私があったらいいな!」と思う便利な機材を紹介させていただきます。
最低限必要なものはありますが、学校や会社、講習会や会議などのオンラインの様々なシーンで活用できるものをご紹介
- 電子黒板
- 視覚的にわかりやすい授業を実現:電子黒板は、図や画像、動画を使って説明をする際に非常に便利です。内容が視覚的にわかりやすくなるため、授業の理解が深まります。
- インタラクティブな授業:先生や生徒が直接書き込んだり、図を描いたりすることができるので、授業がインタラクティブになり、参加型の学習を促進します。
- 「ミライタッチ」の利用:特に「ミライタッチ」は使いやすく、多機能な電子黒板として多くの学校で採用されています。触れるだけで直感的に操作できるので、誰でも簡単に使いこなせます。
- 「ミライタッチ」関連記事はこちら⇓
- スピーカーマイク
- クリアな音質で授業が進行:スピーカーマイクは、先生の声をクリアに届け、生徒の声もしっかりと拾ってくれます。これにより、リモートでも臨場感のある授業が実現できます。
- 雑音の軽減:高品質なスピーカーマイクは、周囲の雑音を軽減する機能があり、授業中の音声の聞き取りやすさが向上します。これにより、授業内容に集中しやすくなります。
まとめ
遠隔授業は、初回でうまくいくことは少ないです。ネット環境や機材不足、教室の環境など、原因はそれぞれ異なります。とにかく回数を重ねて環境を整えることが大切です。これからも円滑な授業が行えるようにお手伝いできればと思います。
全国の先生方を心から応援しています。