厳しい暑さが続く日本の夏がもうすぐやってきます。
屋外作業はもちろん、工場や厨房など、屋根の下でも熱中症のリスクは潜んでいます。
数ある熱中症対策アイテムの中から今回は、近年熱中症対策のスタンダードとなりつつある「空調服」選びの参考として読んでみてください。
空調服とは?
私たちの体は、汗が蒸発する際に気化熱を奪うことで体温を下げています。しかし、高温多湿な環境下では汗が蒸発しにくく、体温調節機能が十分に働きません。これが熱中症を引き起こす大きな原因となります。
空調服は、小型ファンによって衣服の中に外気を取り込み、常に空気を循環させることで、汗の蒸発を強力に促進します。これにより、体表面の熱が効率よく奪われ、涼しく快適な状態を保ちます。
最近では着用している方をよく見かけるようになりました。
様々なメーカーから多種多様な空調服が販売されています。
その中から自分に最適な一着を選ぶために
私のおすすめの空調服の選び方、ポイントは3つ!!
1. 出力と風量で選ぶバッテリーとファン
当然バッテリー出力が大きいほど強力にファンを回せます。
毎年新モデルが出るたびに出力電圧、バッテリー容量ともに増大しています。
使用時間も考慮して選びましょう
ファンの形状や枚数も風量に影響するので確認が必要です。
おすすめはやはり王道のBURTLE。
暑がりな私ですが、今使用している2,3年前のモデルでも不満はないほど安心のメーカーです。
2. 作業環境に合わせたウェアの形状
形状はほぼこの3つ
・ベストタイプ(軽量で動きやすい。安価。首元だけでなく脇、肩口からも風が出ていくのでそこは涼しく感じますが、腕は外気にさらされるので普通に暑いです。)
・半袖タイプ(ベストタイプほどではないですが作業しやすいです。)
・長袖タイプ(上半身全体に風が回るので全体的に涼しい。袖も膨らむので作業の邪魔になることも。)
冷やしてなんぼの空調服。個人的には長袖がおすすめです
3. ファンの取付場所
取付場所はほぼこの3か所
・腰ファン
一般的なファンの位置。
腰とおなかが結構冷えます。おなかの緩い方は要注意。
・サイドファン
脇腹部分にファンがある。
運転などで椅子に座ることが多い場合に良い。
・上部ファン
上部にファンがあることで、汗をかきやすくかつ太い血管のある脇や首に風が流れやすいので効率的に冷やせる。
お腹や腰を冷やしすぎないというメリット。
運転などで「背もたれの低い椅子」に座ることが多い場合はサイドファンでなくこれでもOK。
私は、これまで腰ファンのウェアばかり着用していましたが、今度買うなら『上部ファン』と考えています。
(※写真は、株式会社バートル様HPより出典)
そして今回最もお勧めしたいのは
空調服と合わせて使うと効果テキメンの『ペルチェ素子ベスト』。
ペルチェ素子とは?
電流を流すと一方の面が冷却され、もう一方の面が発熱する現象(ペルチェ効果)を利用した素子。
ペルチェ素子ベストは、このペルチェ素子をベストに内蔵し、体に当たる部分を集中的に冷却する仕組みになっています。
原理はよくわかりませんが要は小型の冷蔵庫。
現在各社からいろいろなタイプが出ており、一箇所冷却のものから、お好みで数を増やし複数個所同時に冷却できるものまで、冷やす場所も数も様々です。そしてこのベストを空調服の中に着ることで冷却効果が格段に上がるのです。
私は去年サンコーの「冷蔵服3」を使用しました。
これは空調服にペルチェ素子が一体となったもので素子の数も1個しかついていませんがそれでも普通の空調服よりかなり快適に作業できました。一体型のためバッテリー1個でファン2つとペルチェ素子1個を稼働させるので長時間利用はできませんでしたが満足できる結果でした。(実際には約5時間の使用で5000mAhバッテリー3個使用しました。10000mAhや20000mAhの大容量バッテリーを使用すれば交換の手間も減ってよかったのでしょうが、私は重いのが嫌だったのであえて小さい容量のバッテリーを複数用意しました。)
(※写真は、サンコー株式会社様HPより出典)
そして最後に、ペルチェ素子ベストといえば・・・
昨年2024年のじむき投稿記事ランキングで1位になったこちらの記事もおススメです
空調服を着用していても、汗はかきます。こまめな水分補給が大事です。
空調服は、効果的な熱中症対策の強力なツールです。上手に活用しながら、厳しい夏の暑さから身を守り、安全で快適な夏を過ごしましょう。