(※この記事は課税事業者の方を対象としています)
2023年10月1日から、消費税の仕入税額控除の方式として
インボイス制度がスタート。
電子帳簿保存法については、2023年12月で宥恕(ゆうじょ)措置が廃止となり、
2024年1月からは電子取引における電子データ保存の義務化が始まります。
インボイス(適格請求書)については
自社で発行するインボイスと、自社で受け取るインボイス
両方の対応が必要となります。
そして、これらの発行する請求書や領収書、受け取る請求書や領収書は、
改正電帳法の電子データ保存とも深い関わりがあります。
どのような手法でこれらの法改正に対応していくかは、
各会社の現在の仕事のやり方によって異なります。
まずは以下の3つのことを確認してみましょう。
1)販売管理ソフト・会計ソフト
利用している販売管理ソフト・会計ソフトが最新版になっているか
2)請求書・領収書の表記
手書きで発行している請求書・領収書に
適格請求書発行事業者の登録番号を表記してあるか
3)税理士等への相談
確定申告の相談をしている方(税理士・商工会・商工会議所など)と
今後の対応について共有できているか
それでは、一つずつ見ていきましょう。
1)販売管理ソフト・会計ソフト
売上請求や仕入、経費の処理に専用のソフトを利用している場合、
そのソフトを最新版にすることで、ほぼインボイス制度や
改正電帳法の電子データ保存に対応できる場合が多いです。
請求書の消費税の表記や計算は、基本システム側でおこないます。
ほとんどのソフト会社がインボイス制度に対応しておりますので、
まずは最新版にすることを検討されてください。
もし、今ご利用のシステムが上手く仕事に合っていなかったり、
他のシステムとの連係を高めて便利にしたいという希望があれば
システムを見直すいいタイミングでもありますので、
システム入替を検討されても良いかと思います。
2)請求書・領収書の表記
実は、日常の仕事で手書きの領収書や請求書、
納品書を発行することって多くありませんか?
レジで発行する領収書なども対応が必要です。
カンタンな対応としては、
適格請求書発行事業者の登録番号のゴム印やスタンパーを作成して
既存の請求書や領収書に表記するという方法があります。
(インボイス対応のゴム印・スタンパーの案内記事はこちら)
しかし、同時にこの請求書や領収書の消費税の計算と表記について、
ルールどおりになっているかの確認も必要です。
詳しくは、国税庁ウェブサイトをご確認ください。
3)税理士等への相談
コレ、本当は一番大事かもしれません。
あるお客様の事例です。
請求書の発行は売上請求ソフトのバージョンアップ、
入金(現金)に伴う手書き領収書の発行は
適格請求書事業者登録番号のゴム印作成で対応したのですが
仕入や経費となる請求書や領収書については
手書きで台帳記入をされていて、
月に一度確認してもらう税理士事務所の担当者に
任せっきりになっているという状況でした。
インボイスは、受け取った消費税と支払った消費税の
差額を明確にするためのものなので、
当然ですが仕入や経費の消費税を明確に記録していく必要があります。
こちらのお客様とは、契約されている税理士事務所の担当者様と、
売上請求ソフトを販売させてもらっている私どもの3者で
今後の対応について話をする機会を作らせてもらいました。
こういった機会を持つことは、
無駄なく最短で、最適な対応手段を考えることができ、
お客様も安心して選択できると思います。
確定申告の相談をされている組織の担当者、
業務システム等を導入しているIT/OAディーラー担当者、
そしてお客様(経営者)の3者で情報共有することをぜひご検討ください。
以上の3つをまずは確認していただければと思います。
しかし、これだけ複雑な消費税計算や表記、そして記録、
さらにはその証憑の保存(改正電子帳簿保存法の対応)
をしていくこととなると…
本音を申し上げると、
手書きのアナログ作業を辞めて業務のシステム化をしないと、
継続的な対応は不可能だと思います。
つまり、
業務のデジタル化・IT化をすることが一番の対応策
となります。
これまで手書きベースで仕事をされた方には
非常に困難かもしれませんが、
皆がデジタルデータで取引を行う社会になれば、
かなり仕事がラクで便利にカンタンに、
取引処理ができるようになるでしょう。
この機会に、
ぜひ業務の見直しやデジタル化・システム化をしましょう!
IT導入補助金はそのためにあります。
私ども鹿児島じむきは、鹿児島・奄美群島で
IT導入補助金の活用を直接支援する「IT導入支援事業者」です。
(IT導入補助金活用の記事はこちら)
補助金の活用を検討する際は、ぜひ私どもにご相談ください。
最後になりますが
もし、お客様の会社に
「IT化やデジタル化を進めるIT人材がいないんだけど・・」
というお悩みがございましたら、
私ども鹿児島じむきが提供しているITサポート
「ひとサービス」をぜひご活用ください!
弊社のITサービスエンジニアを、
お客様のIT人材としてご利用していただくサービスです。
(「ひとサービス」についてはこちらをご覧ください。)