なぜ会社にサーバーを置くの?
最近は「クラウドサービス」という、インターネット上でシステムを使う方法が人気です。
でも、会社によっては自分の会社の中にサーバー(コンピューターの親玉のような機械)を置きたい場合があります。
会社にサーバーを置く理由はいくつかあります。まず、会社の大切なデータを外に出したくない場合。
また、災害でインターネットが使えなくなっても仕事を続けたい、そして自分たちでシステムを管理したいという考えもあります。
特に奄美群島のような地域では、台風などの災害でインターネットが使えなくなることがあり、オールクラウドでの運用には
デメリットやリスクが多いと思われます。
そんなとき、自社内にサーバーを置く「オンプレミス型」運用であれば仕事を続けられます。
「仮想サーバー」って何?
普通なら、1つのシステム(例:経理システムなど)には1台のサーバーが必要です。
従来の方法では、経理システムに1台、在庫管理システムに1台、メールシステムに1台、というように
それぞれにサーバーが必要でした。
でも「仮想サーバー」を使うと、1台の強力なサーバーの中で、複数のシステムを動かすことができます。
これはまるで、1つの大きな部屋をパーティションで仕切って、複数の小部屋として使うようなイメージです。
具体的には、1台の物理サーバー(実際のハードウェア)上に
「仮想化ソフトウェア」を使って作られた複数の仮想的なサーバー環境が「仮想サーバー」です。
仮想サーバーの4つのメリット
1. コストを節約できる
- サーバーを何台も買わなくて済む
- 電気代がかさまない
- 設置スペースも少なくて済む
2. 管理が楽になる
- 1台のサーバーを管理すれば済む
- 故障のリスクも減る
- メンテナンスも効率的
3. 新しいシステムを簡単に追加できる
- 新しいサーバーを買わなくても、システムを増やせる
- 電源工事や場所の確保も不要
- 必要に応じてすぐに対応可能
4. 災害対策にも効果的
- バックアップが取りやすい
- 停電対策もまとめて行える
- システム復旧も早い
実際の導入事例
先日は、データの取り扱いなどがあるためクラウドサービスへは移行できないというお客様へ
「仮想サーバー」を納品させていただきました。このお客様では1台の物理サーバーで6台分の仮想サーバーを稼働しています。
以前導入していた仮想化ソフトウェアVMware ESXiから、Microsoft Hyper-V(マイクロソフト社の仮想化ソフト)に変更したことで
更に効率的で安定したシステム運用ができるようになりました。
まとめ
もし2台目以降のサーバー導入をお考えなら、ぜひ仮想サーバーを検討してみてください。
仮想サーバーならコストを抑えられるだけでなく、管理が簡単で、災害に強く、将来の拡張も楽に行えます。
私たちがお客様の仕事が止まらないよう、しっかりとサポートいたします。
記事作成:斎藤